電車ではいつもドアの近くにもたれる
電車の中に入ってくる外の空気の匂いが好きだ。

冬、暖かい電車のなかに
冷たい外からの空気が乗ってくる。
舞い上がる 隣の女の人のメンソレータムの匂い
冬は確かにそこにいた。

そんなことを考えていた。

そろそろ電車を降りなくちゃ。
なのに、一向にドアが開かない。
山手線をもう何周もしていることに気づく。
それでもドアは開かない。
ドアの外を眺めたって、似たビルの中
私はここがどこだか分からなくなり、こわくなった。
会社に行かなきゃ、守りたいものがある、働かなきゃ。

きっと、何周も、何十周もしたところで山手線は止まった。
メリーゴーランドにずっと乗せられていたみたい
頭がくらくらしする。
そして、ドアが開く。

強い光、揺れる一本のムクの木があった。
揺れるムクの木の花と、潮の香り、近くには海がある。
あの東京からも、記憶からも遠い場所だということは分かった。
溢れては忘れていってしまった、
大事な落し物を拾いに来たのだと思い出す。

ここが何処なのか知りたくなった私は
Google MAPを開こうとした。
するとsiriが勝手に話しかけてくる。
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「こんな風に話しかけてください」とsiri
「すきって言葉 きらいだよ」と私
「僕が言う すきという言葉には重みがあります」とsiri
「言葉の重さは 秤で測れますか。測れません。言葉に重さはありません」と私
「測れます。

    ただし相手をよく知ることが重要です」とsiri.

夢はそこで終わった。

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2月26日 母親の誕生日

青いバラを送った。

わたしは初めて人間以外にキスをした。

 

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